食品売り場をうろついていて、
半額シールの貼ってあるアメリカンチェリーのパックをみつけた。
即買い。
よく見ると見切り品の半額というとってもお買い得なチェリーだった。
そんな大盤振る舞いな果物、腐る寸前なのかと思ったら
全然そんなことなくて美味しかった。
果物って美味しいな~。しみじみ・・・
アメリカンチェリーを食べるのは何年ぶりだろう。
小学生の時、初めてアメリカンチェリーを食べた時は衝撃だった。
日本のさくらんぼと違って大きく色も赤というより黒に近く、
味も繊細な甘さのさくらんぼと違って外国らしいドスの利いた甘さ。
「さすがアメリカだ~っ」となんか変に感動した。
そんなことを思い出したがそういえば、
果物を食べるのが久ぶりだということに気づいた。
子ども頃はもっと日常的に果物を食べていた。
食後のデザートや小腹が空いた時、おやつ。
夏はスイカ、梨、ぶどう、桃、さくらんぼ、メロン、マスカット、びわ、
冬はりんご、柿、みかん。
他にもグレープフルーツ、八朔、キウイ、バナナ、いちご。
果物は家に常備されていた。
しかし昨今、果物は気軽に買えるようなものではなくなってしまった。
りんごと柿は、冬にお手軽価格になるがそれ以外はどうだ?
気軽に買えるのはバナナくらいだ。
子ども頃、よく食べていたびわをスーパーで見て食べたくなったけど
その値段にぶったまげて恐れおののき、後退りしたのはいつだったか。
びわって庶民の食べ物じゃなかったのか・・・
今からが旬のスイカだって安くはない。
メロンは昔から高級品だったけどスイカはもっと身近な果物だったはず。
冬のみかんだってそう。
食べても食べても減らないくらいどっさりあるのがみかんの立ち位置だったはず。
でも今そんなにどっさりと買うことなんてできない。
みかんこそキング・オブ・庶民の果物だったはずなのに。
いつから果物は貴族の食べ物になったのだろう。
甘いお菓子より果物の方が体に良い。
そんなことは誰もがわかってる。
でも果物よりお菓子の方が安いんだよ。
子供のころ、ケーキは高級品で滅多に買えなかった。
だから甘いものと言えば果物だった。
でもそれが今じゃ逆。
果物が高くて買えないからケーキを食べる。
チョコレートを食べる。
菓子パンを食べる。