会社で私の席の近くにいるおじいちゃんは、
お気に入りの美女が部下になる前はパワハラ発言がすごかった。
部下に対して大声での暴言、罵詈雑言、人格否定。
お気に入りの美女がおじいちゃんの部下になってからは
そんな罵倒はまったく聞こえなくなって平穏になった。
それはいいのだけど・・・・
おじいちゃん、ずーっと喋ってる。声がでかいからうるさいっ。
美女を相手に大昔の武勇伝、息子自慢、孫自慢を語る、語る、語る。
仕事の話もしてるが、大体途中で脱線して
「あの会社にいた時は・・・」
「僕が若い頃は・・・」
「アメリカにいた頃は・・・」とリピート再生が始まる。
用事があっておじいちゃんのところに来る人も
用事が終わったからといって即、帰れる人はいない。
立たされたまま小一時間、今まで何度も聞いたであろう、
武勇伝、息子自慢、孫自慢を延々聞かされる。
孫の写真も強制的に見せられる。
懲罰じゃん。
私の上司の席はおじいちゃんのすぐ前なので、
上司もちょいちょいおじいちゃんに捕まる。
今日も最初は仕事の話をしていたがいつの間にか息子自慢になっていて、
抜け出せない沼にハマっていた。
と、上司の席の電話が鳴った。
この電話きっかけでおじいちゃんの演説が終わるだろうと思っていたら
上司は顔をおじいちゃんに向けたまま、手で私の方に電話を向けてきた。
「電話に出て」ってことだ。
なんかむっとして電話に出た。
その後も２回、上司の電話が鳴ったので私が出た。
電話が鳴っているのはおじいちゃんもわかってるはずなのに話をやめない。
仕事の話ならともかく、息子自慢だ。
今、話さなきゃならない必要性、緊急性は１ミリもない。
上司は異動してきたばかりでとっても忙しい。
おじいちゃんのどーでもいい話を聞く時間なんて1分もないはず。
私だって、他人の電話に出る余裕なんてない。
ASDっぽい私はマルチタスクができないから電話に出ると軽くパニクってミスるし、
雑談が嫌いなのにどうでもいい話を強制的に聞かされて苦痛だし、
愛想笑いを浮かべて受け答えしてる人の空気が伝わってきてしんどいし、
お昼を食べる時にくちゃくちゃ咀嚼音が聞こえるのも気持ちが悪い。
「いつまで働けるかわからん。」としょっちゅうおじいちゃんは言う。
どうぞどうぞ、即刻お辞めください。
老害じじいなんて迷惑なだけだから。
ちなみに私はおじいちゃんと喋ったことは一度もない。
