本日台風の影響で朝から大雨。
出勤時間に雨が強くなって出かけるのが憂鬱になった。
こんな日は無職に戻りたい、リモートワークで働けるようになりたいと切に願う。
願ったところで願いは叶うわけもないので仕方なく出勤する。
会社に着いていつも通り仕事をしていると社内にアナウンスが流れた。
「台風上陸のため、全員14時で退勤してください。」
周りがどよめいた。
私も思わず声が出た。「帰れるの?」って。完全に独り言。
職場で私語を交わす相手がいないのがこの時ばかりはちょっと寂しかった。
原則全員退勤だけど、職種によってはそうもいかない人もいるし、
上司ら責任ある立場の人はほぼ帰らず残るみたいだ。
私が属するチームの人は業務の性質上、残る人もいるが
私の集計業務なんて絶対やらなきゃいけないものじゃないし、
派遣なのだから無責任にさっさと帰れる。
もう嬉しくて浮かれてしまって、ずっと上の空だった。
早く14時になれ~~~~。
そして思った。
世に名の通った企業はこういう決断は早いし、潔いなと。
原則全員退勤なんて。
前職場はブラック気味な中小企業だったから従業員の安全より会社の利益が優先で
どんな災害時であろうと帰るな!仕事しろ!って感じだった。
ある年、今日と同じように台風上陸が確定したとき
早く帰ろうと上司に申し出ると
「この会社はそういうことはしませんよ。」ときっぱり言われた。
だろう~なとは思ってたから
遠方から通勤している部下だけは帰らせたいと言った。
ただ遠いだけでなく、
自宅から最寄り駅までは車なので暴風雨になったらほんとに危ないからだ。
それは上司もわかっているから彼女だけはすぐ帰らせた。
ま、本人も有給扱いにしてくれてもいいから帰るって言ってたけど。
しかしその後、帰れる人は早く帰ってください的な通達がイントラに上がった。
それを見た時はほんと驚いた。
それまで一度もそんなもの出たことなかったから。
私が入社した頃は、世界的企業に買収されて1、2年くらいしか経って無い頃で
まだまだ創業者のワンマン気質が色濃く残っていたから
「従業員=奴隷」で、何があろうと会社を早く退勤するなんてありえなかった。
でも年を経るごとに良い方向へ変わっていているのは実感していた。
セキュリティポリシーもコンプライアンスもなんにもない会社だったのが
それらを遵守せよと何度も通達が流れた。
その流れで「災害時帰れる人は早く~~」となったのだろう。
全員退勤にならないところがまだまだって感じだったけど。
ところで、せっかく早く家に帰ったからのんびりダラダラしたいんだけど
今日に限って夕方に病院の予約を入れてるっていう・・・
まあ、自宅近くだからいいんだけどさっ。