面談に行く前から激しく落ち込む。
勤労生活に戻る日が近づいてきていることに
恐怖を感じていると思われる。
当日は、朝から雨が降ったり止んだりの曇天で
気温も低くて余計に気分が塞ぐ。
ギリギリまで派遣会社から中止の連絡がくるのを期待していたが
そんなものはなく、嫌々待ち合わせ場所に向かった。
急遽時間が変更になった為、来られなくなった担当営業の
代理の人と会社が入っているビルに向かった。
案内されたのは30代の頃、
長く働いていた会社が入っていたビル。
びっくりして「ここぉ~!?」と大声を出してしまった。
最寄り駅改札から徒歩2分、
駅のコンコースを通るので雨でも傘いらず。
駅ナカには店が沢山あるし、
周辺は飲食店やコンビニも充実している。
今まで働いた会社の中でも
立地が快適で気に入っていたので(就業先はともかく)
その会社を辞めた後もビルの前を通る度に
ここはいい場所だった、働くならこの辺がいいな~と思っていたのだ。
ちなみに前職場も新橋駅から徒歩3分でとっても便利で気に入っていた。
(場所だけは良かった・・・)
立地の良さにちょっと気分が上がったが
面談内容を打ち合わせしているうちに緊張してきて
ぼーっとなりオタオタしてるうちに、
その会社の会議室にいた。
敵は3人。
左から、人の良さそうな人事の人、
真ん中が現役バリバリだぜっ!といった感じの指揮命令者、
左がその部を仕切る上役だろう。
う~ん、全員おっさん。
前職場が女ばっかりだったので、
今更ながら日本は、男社会だったなと再認識した。
まずは、具体的な仕事の説明を受け、
その後私の経歴を話すのだが
話してるうちに緊張が増して
声が上ずり、震え、詰まるというか吃る。
昔から人前で話すと吃るのだがこれもHSPが故か。
吃りながらもなんとか話し終え、質疑応答をして無事終了。
終わる頃にはドキドキがマックスで、
なんだかよくわからないうちにビルのロビーに戻っていた。
で、辞退するか話を進めてもらうか。
派遣会社の人は「いい会社で優しい人ばかりですよ」と薦める。
確かに人も会社の空気も悪い感じはしなかった。
仕事内容は前職とよく似ているし、
その仕事をやるのは、私一人だけというのも人が嫌いな私向きだ。
そして何より時給が良い。
と、なんとOKしてしまった。
断るつもり満々だったのに何故だ?
私の返事を聞いて派遣会社の人は
「じゃ契約取ってきます!」と張り切って戻って行った。
今日中に結果を連絡すると言っていたが
そんなに早くわかるのか、
他社も入ってるだろうと思いながら
頭痛がするのを感じながら帰路に着いた。