昨日読んだ本に「不機嫌は負け」という言葉があった。
ああそうだなと思わずそのページを写真に撮った。
うつが治ったと診断されて以来、機嫌良く毎日過ごしている。
何か楽しいことがあるわけでもないのになんだか機嫌がいい。
己の機嫌がいいと嫌なことや不愉快なことがあまり気にならない。
その瞬間はもちろんムッとするし、イラッともする。腹も立つ。
でも引きずらないのだ。
いつまでも黒い感情をグチグチ溜め込まなくなった。
黒い感情はすぐに捨てて、楽しいことに思考がシフトするようになった。
初めて読んだ作家の本が面白かった、また図書館で借りよう。
ニトリのスープジャーのおかげで温かいランチが食べられる。
Belle & SebastianのNew Albumが最高にいい!
2年も無職だった50過ぎのおばさんなのに条件のいい職場に入れた。
糸リフトやってよかった、顔のたるみがなくなった~♪
こんな機嫌の良い自分に我ながらちょっと驚いている。
今まで私はずっと不機嫌な人間だった。
兎にも角にも自分自身に対して不機嫌だった。
容姿も気質も環境も何もかもが不満。
人生がうまくいかない。
他の人は要領よく生きているように見える。
どんなに必死に頑張っても皆がフツーにできることができない。
何一つ欲しい物が手に入らない。
すべてを手に入れたいわけじゃない、一つでいいのに。
たった一つも手に入らない。
なのに友人は私の欲しい物すべてをいとも簡単に手に入れた。
何をやってもうまくいかない私は存在する価値がない。
生まれてきたのが間違いだった。
そんな淀んだ感情がベースだから
ちょっと嫌なことがあるだけでどうせ私なんてとふてくされて超不機嫌。
それがデフォルト、いつもの私だった。
そりゃ、鬱にもなるわ。
不機嫌でいても機嫌よくいても人生はそこにある。
死ぬまで生きるしかない。
不機嫌を撒き散らして生きるより、
機嫌よく生きる方がラクだと50年以上かかってやっと気付いた。
欲しい物が手に入ったわけではないし、
相変わらず鏡を見る時には気合がいる。
ただ、私はこういう人間なのだと悟ったというか諦めて、
自分以外はどーでもいいと思うようになったらなんだか毎日機嫌が良い。
これが機嫌よく生きる一番のコツかもしれない。
自己中的と言えばそうだがそれで機嫌よく生きられるならそれでいいではないか。
細心の注意を払うべき人間は己だけだ。
しかし、、、不機嫌は「負け」だろうか。
何事も勝ち負けを決めるから良くないのではなかろうか。
勝ち=正解
負け=間違い・・・みたいな。