肌寒いある日、
外から音楽が聞こえてきた。
高らかと歌い上げる女性の声。
窓を締め切っているのに聞こえる。
どうやら向かいの工事現場から流れてくるようだ。
絶賛工事中で毎日作業音がうるさい。
作業員が大声で無駄話することもある。
毎日20時近くまで作業してる。
とは言え、
今まで運悪く身近であった工事現場の中では
比較的、マナーが良い現場だと思っていた。
なのに、突如流れる大音量の音楽。
小さく聞こえる程度だから
大音量とはいえないかもしれないけど
締め切った部屋にいて聞こえるんだから
それなりの音量なはず。
作業中に音楽が聴きたくなる気持ちは
よく分かるが
開放的な場所での大音量は、
近所迷惑って誰でも知ってるはず。
仕事だから何をしてもいいと思ってる、
仕事が正義族の勘違いか、
人数(作業員)が多いと
気が大きくなるチンピラヤンキー気質なのか
大音量は騒音だってことを忘れてるらしい。
何故だろう、
どこの工事現場でも流れてる曲は
だいたい、歌謡曲。
ロックでもクラシックでもジャズでもボサノバでもなく、
J-POPでもない、THE歌謡曲。
工事現場作業員は、歌謡曲を聴くべしとでも
お達しがあるのか。
向かいの現場からも
聞いたことない
THE歌謡曲な歌が流れてきて
何度もリピートするからイライラした。
次の日は、尾崎豊のoh my little girl。
尾崎に全く興味がなくて
私的には尾崎も歌謡曲の範疇だと言ったら
ファンに怒られるだろうか。
さらに次の日は
中森明菜のスローモーション。
歌謡曲の定義の話は、置いとくとしても
えーーーっと、音楽のセンス・・・・・
どうせ大音量で音楽を流すなら
耳障りの良い音楽にしてほしい。
リラクゼーションミュージックとか
ヒーリングミュージックとか。
なんなら
ノイズキャンセリングミュージックを
大音量で流してくれたら、
作業音軽減になるんじゃないか。
聴きたくない音楽を
強制的に聞かされるのは
めっちゃ苦痛だ。