スーパーのレジに並んでいたら頭の上で咳払いがした。
えっ?と振り向くと、くっつきそうなくらいすぐ後ろに
背の高いおっさんが立っていた。
近い。
あわてて前に進むとおっさんも同じだけ進む。
だから近いってば💢
パーソナルスペースが狭い人。
人との距離が近い。
距離が近いことに自覚がない。
近いのが気にならない。
近いのは不快に感じる人がいるって気づかない。
電車、飲食店、エレベーター、空いてるのに隣に来る。
なんで?
店で商品を見ているとすぐ横からニョキっと手が伸びてきて
顔や手がうっかり触れてしまって、ぞわっとして飛び退く。
混んでる電車でポールを握って立っていた時
私の上の方を握るおばさんがいた。
汗で手が滑るのか、その手がだんだん下がってきて私の手と密着した。
びっくりしてポールから手を離すと
おばさんは「すみません」と言って手を離した。
再度ポールを握る、おばさんもまた私の上の方を握る。
また手が下がってきて密着する。
え?また?と思っておばさんを見たが何も気にしていない。
「ちょっと・・」と言うと
面倒臭そうに「すみません」と言って手を離す。
そのおばさんは、手が密着することは不快ではなくて
私の手が “滑り止めになって楽チン♪” って感覚で
私が嫌がらなかったらずっと手を乗せていただろう。
超絶理解不能で、ただただ気持ち悪い。
コロナでソーシャルディスタンスが叫ばれるようになり
パーソナルスペースが広い私は密かに喜んだ。
これで“近い人”も寄ってこないだろうと。
レジへの道のりには印があり、
飲食店は1席空けて座り、
電車でも神経質に密着を避ける人たち。
快適だ!
でも近い人は、やっぱり近い。
ある時、レジに並ぶ私の後ろにカップルがピッタリくっついてきた。
あまりに近いので「ちょっと離れて」と言ったら
2人は、こっちがびっくりするくらい
驚いて固まって動かなくなった。
注意されるとも、近いとも思ってなかったのだろう。
背の高いおっさんも近いのが不快で私が前に進んだとは思ってない。
鈍感って・・・はあ~。
もう2年もコロナコロナですっかりだれて
ソーシャルディスタンスなんて忘れ去られたようだ。
ソーシャルディスタンスがデフォになる世の中を期待してたけど
・・・無理みたいだな。