最近、ちょっと地震が多い気がする。
東京は、昔から地震が多いからこんなもんかもしれないが
なんとなく多い気がする。
東京生活が長いから地震に慣れてると言えば、慣れてる。
東日本大震災の時、“私は今日ここで死ぬんだ”と思った。
会社の机の下で死ぬのだと。
死ぬのが怖いとも思わなかったし、
会いたい人もやり残したことも思い浮かばなかった。
あぁ今日で人生が終わるのか、そう思っただけだった。
だけどボロボロ泣いていた。怖くて。
死ぬのが怖いんじゃない、揺れが怖くて。
初めて経験する激しい揺れに怯えて
潜り込んだ机の下で同僚と一緒に泣いた。
同僚は死の恐怖で泣いていたのかもしれないが。
地震にわりと敏感。
周りが気づかない小さな揺れも気づいたりする。
深夜、地震で目が覚める。
小さい頃から。
翌朝「夜中に地震あったね。」と言うと誰も気づいてなかったり。
地震があると怖くてドキドキする。
僅かな揺れでも。
地震とセットで思い浮かぶ記憶。
それは小学生の頃に見たTV番組。
夏になると放映していた心霊番組「あなたの知らない世界」。
怖いのに番組の開始をワクワクと心待ちにしていた。
視聴者から寄せられたエピソードを再現して、
専門家(?)が、その現象についてコメントする。
今見たらきっと胡散臭くて笑っちゃうんだろうけど
当時の私は真剣に怖がった。
その番組で覚えているエピソードがある。
記憶が正しいかわからないがざっくりとこんな話。
ある日の昼さがり、女性が一人で部屋にいると地震が起きた。
直後、部屋に幽霊が出る。
その後幾日かに渡って、地震→幽霊という現象が繰り返される。
実は、地震は起きてなくて揺れていたのはその部屋だけ。
幽霊が何したか、専門家のコメントが何だったか覚えていない。
でも再現VTRを見た時の恐怖だけが鮮明に記憶されていて
地震が起きると部屋中を見回してしまう。
何か出るんじゃないとビクビクして。
そんなこと起きないとわかってるのに、本当に心臓の鼓動が激しくなる。
夜中の地震は、そりゃあ怖いのなんって。
即、灯りをつけるかスマホを手に取る。
とにかく部屋を明るくしてなんでもいいから音を流す。
この時ばかりは、ボッチを後悔する。
50才のBBAがいまだにそんな記憶に縛られてるなんて笑っちゃう。
これを書いている今深夜23:30、地震がないのに思い出してしまって
実は、怖くてビクビクしてる。